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クラフトジンとはどんなジン?



ここ数年“クラフトジン”と呼ばれるジンが世界的なムーブメントとなっています。 今回はクラフトジンがどのようなジンなのか、その特徴や魅力、背景に迫ります。


自由で独創的、造り手の思いが反映されたクラフトジン












「クラフト」の定義については、アメリカのように国や協会が経営規模や年間生産量の上限などの規定を設けている場合もありますが、一般的にはその意味合いはとても漠然としています。クラフトという言葉の持つイメージ、職人、手作り、少量生産、こだわりの製法などが、近年は商品の差別化やブランディングのために都合よく使用されているケースもあることは否めません。


世界的に「クラフトジン」と呼ばれているジンの特徴には、その土地ならではの素材、ボタニカルを使用していること、比較的自由度の高いジンの規定から、新たな製法や独創的な味わいの商品が数多く生まれていることが挙げられます。新設の蒸溜所はもちろん、規模に関わらず既存の酒造メーカーの参入が相次いでいることも大きな魅力。参入のハードルの低さ、 アイディアを形にするまでのスピード感、ご当地をキーワードにしたユニークな商品作りも、ジンというお酒の可能性を広げています。それが新たなファンを獲得し、世界的なムーブメントとして成長を続けている大きな原動力になっていることは間違いありません。 また、造り手と飲み手の距離の近さ、蒸溜所訪問ツアーやオンライン販売、インターネットやSNSを活用したプロモーションなど、生産者と消費者が直接繋がることができるチャンネルが多様化したことが、クラフトジンのムーブメントを支えている理由の一つと言えます。


ジンを通して世界を知る












ジンの代表的な産地といえばイギリスなどが挙げられますが、ここ数年はヨーロッパ諸国はもちろん、アメリカや南米、アフリカ、そしてここ日本でも造られています。

その産地の風土やカルチャーがバックグラウンドにあることも多く、例えばワインが有名なフランスのジンならブドウを用いてみたり、日本なら柚子やお茶の葉など伝統的な素材がしばしば用いられています。

そうしたバックグラウンドを反映させやすいのは、ジンならではの特性であり、それを味わうことで産地、ひいては世界を知ることもできます。

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